投票率65%前後か 紀の川市議選

電話で投票を呼び掛ける陣営スタッフ
電話で投票を呼び掛ける陣営スタッフ

 17日の投開票へ、定数22に対し26陣営がしのぎを削る紀の川市議選。各陣営は投票率について大方、前回を下回ると予想し、65%前後との見方が強くなっている。これといった争点がないのに加え、市長選の無投票が影響するとみられている。ある候補者は投票率の低下を覚悟した上で、「せめて地元だけでも上がってくれれば」と地盤死守へ活動している。

 過去2回の市議選をみると、投票率は平成17年に80・94%あったのが、21年の前回は大幅に下回り71・92%。前回は市役所新庁舎建設や粉河中学校の移転問題などの争点があったが、今回は特に目立ったものがない。

 投票率は大方の陣営が70%を切ると予想。市長選の無投票を想定し、投票率が下がる計算で動いてきた陣営は「65%前後になるのでは」と分析する。一部では前哨戦の段階で有権者の関心があまりにも薄いことから、「60%程度」という見方をしている陣営もある。

 当選ラインは前回を参考にすると、22番目当選が1141票。「最低でも1300票は欲しい」とする陣営が目立ち、100~200票ほどの積み上げを必要とする見方が強くなっている。

 市選管は有権者に投票へ行くよう促そうと、各支所に17日の投票日などを記載した懸垂幕を設置。また投票日と期日前投票を知らせる防災無線を隔日で放送。月曜日は流し終え、水曜と金曜日は午後6時に放送する予定だ。街頭啓発は実施しない。

 候補者の内訳は現職17人、新人9人。それぞれ街宣車や電話などで票の獲得に乗り出し、議席の獲得に奔走している。

 12日現在の期日前投票者数は1896人。

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