14人のバトラー熱弁 第1回ビブリオバトル

言葉巧みに本を紹介するバトラー
言葉巧みに本を紹介するバトラー

 来場者(オーディエンス)の前でお気に入りの本を紹介し、どれだけの人が読みたくなったかを競う書評合戦「ビブリオバトル 第1回 県立図書館決戦!」(同館など主催、本紙など共催)がこのほど、和歌山市西高松の同館内メディア・アート・ホールで初めて開かれた。本を紹介する〝バトラー〟14人がオーディエンス約190人を前に、お気に入りの一冊を言葉巧みに熱く語った。

 中高生A(中1~高1)▽中高生B(高2・3)▽一般▽本に関わる仕事をしている人――の4部門で実施。バトラーは持ち時間5分で発表し、オーディエンスは読みたくなった本に投票。最も票を集めた〝チャンプ本〟を決める。

 各部門のチャンプ本の他、同ホール読書促進に関わるコーディネーター・小川貴央さんの「小川コーディネーター特別賞」、館長特別賞を選んだ。

 開会に当たり立野淑郎館長は「子どもの読書傾向が低迷している。本は積極性、主体性を養ってくれる。ビブリオバトルが多く広まれば」。小川さんは「ビブリオバトルは堅くないエンターテインメント。緊張せず、スポーツ観戦をするように楽しんで」とあいさつ。各部門のバトラーは表情豊かに本の魅力や感想を熱弁し、オーディエンスを本の世界へ引き込んだ。

 結果は次の通り(敬称略)。

 【チャンプ本】中高生A=『エンジェルフライト』新本みゆ(城東中)▽中高生B=『クジラの彼』小林由佳(伊都高)▽一般=『ネバーランド』岩本早紀▽本に関わる仕事をしている人=『おかあちゃんがつくったる』西田聡(宮脇書店和歌山店)
 【小川コーディネーター賞】中高生A『氷菓』西川旺(貴志川高)
 【館長賞】一般『千年の愉楽』新海大樹

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