外国人観光客に英語で常駐対応 「わかやま旅案内所」

「和歌山のコンシェルジュになりたい」と話す豊田社長(左から2人目)とスタッフ
「和歌山のコンシェルジュになりたい」と話す豊田社長(左から2人目)とスタッフ

 和歌山市七番丁のモンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)2階にある「わかやま旅案内所」が県内で初めて、日本政府観光局(JNTO)の「外国人観光案内所」カテゴリー2に認定された。英語で対応可能なスタッフが常駐し、訪れた外国人に県内外の観光案内を提供する。

 観光庁とJNTOが外国人観光客の受け入れ環境整備の一環で、平成24年度に開始した認定制度。外国語を話せるスタッフと外国語パンフレットを備え、外国人観光客が利用しやすい環境を整えた案内所を、立地・機能別に3カテゴリーに分けて認定している。
 カテゴリー1は常駐でなくとも何らかの方法で英語対応可能、カテゴリー3は常時英語・中国語・韓国語で対応可能なことなどが要件となっている。

 今回、岩手県から沖縄県までの27カ所が新たに認定され、全国367カ所となった。和歌山県内では新宮市にカテゴリー1の案内所があり、わかやま旅案内所と合わせて2カ所となった。

 同案内所はユタカ交通㈱(同市中之島、豊田英三社長)が昨年8月、和歌山に旅行者を呼び込む「着地型観光」の拠点としてオープン。地域情報の案内所▽旅行営業所▽カフェ▽県アーティストの作品展示場▽物産販売所――などの機能を持ち、和歌山の魅力を発信している。

 棚には日本語以外に英語・中国語・韓国語のパンフレットなどを並べ、スタッフは訪れた日本人や外国人のニーズに合わせて対応している。

 今後は、関西圏など広範囲にわたる観光情報を充実させるとともに、外国人向けの配布資料なども増やし、「ここに来たらいろいろな情報が手に入り、つながりもできる」と観光を楽しんでもらえるようなサービス向上を図っていくとしている。

 豊田社長(44)は「いろいろな人の協力をいただきながら、情報を発信して観光客誘致に努めていく。バーチャルな時代だからこそ、人と人の会話を大切に、つながりをつくることができる場所になれば」と話している。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧