「和歌の海運送」が破産申請 昭和40年創業

 東京商工リサーチ和歌山支店によると、貨物自動車運送業㈲和歌の海運送(和歌山市新和歌浦、峯達彦社長)が21日、和歌山地裁へ破産申請した。負債総額は約8億8000万円。

 同社は、昭和40年創業。50台以上の車両を持ち、鮮魚を中心とした水産物の輸送を得意としていた。大阪市に営業所も構え、本社近隣の和歌浦漁港から全国各地の卸売市場に輸送する他、県外の卸内市場から県下のスーパーなどへの輸送を行っていた。

 年商は10億円前後で推移し、平成24年3月期も年商10億8600万円を計上していたが、車両事故の多さが指摘されていたほか係争事件なども抱え、厳しい業況が続いていた。関係先に支援を求めながら業績回復を図っていたが、決済のめどが立たなかった。

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