旬迎えるマグロ供養 黒潮市場

マグロを前に読経する前田副住職
マグロを前に読経する前田副住職

 年間約2500本の生マグロを解体、販売している和歌山マリーナシティ「黒潮市場」(和歌山市毛見)で15日、恒例のマグロ供養が行われた。

 同市場内に設けた祭壇には重さ100㌔の大きな生マグロが供えられ、紀三井寺の前田泰道副住職ら4人の僧侶が読経する中、市場関係者や調理師らが焼香。これから旬を迎えるマグロなど魚介類の供養と合わせて今後の商売繁盛を祈願した。

 その後、供養された生マグロは背、腹などブロックごとに手際良く切り分けられていき、威勢のいい声と迫力ある包丁さばきに観光客らは足を止め、見入っていた。

 また、中トロマグロのにぎりずしの振る舞いもあり、石川県から家族と来ていた小畑心君(6)は「おいしい。おかわりがほしいな」、父親の充範さん(34)は「あんなに大きなマグロは初めて見ました。買って帰ります」と目を細めていた。

 同市場では、この日から6月29日まで、「大漁マグロ祭り」を開催。勝浦や串本など地元のマグロ漁港を中心に生マグロを仕入れ、さばきたてをブロックやにぎりずしで即売している。 

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