未来を担う人材に辞令 官民で新年度スタート


 

 新年度を迎えた1日、官公庁や多くの民間企業は新規採用者への辞令交付式や入社式を行い、各組織の未来を担う新しい人材が社会人のスタートを切った。真新しいスーツなどに身を包んだ新職員らは、緊張やとまどいの表情を浮かべながらもさっそく研修などに臨み、新しい環境での活躍に向けて意気込みを見せた。

 県庁の新職員は105人(うち女性39人)で、3年連続100人を超える採用となった。仁坂吉伸知事が一人ひとりに辞令を手渡し、福祉保健総務課に配属予定の北出雅也さん(24)=和歌山市=が宣誓した。

 仁坂知事は訓話で「先輩の言うことをよく聞いて吸収し、自分の目で見て、考えてほしい。本当に県民のためになるにはどうすればよいかを主軸に行動しよう」と呼び掛けた。

 元林野庁の技術職員で日高振興局に配属予定の勝丸祐美子さん(30)=有田川町=は「前職の経験を生かし、森林資源豊富な和歌山の林業振興に貢献したい」と話していた。
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 紀陽フィナンシャルグループは和歌山市内のホテルで、紀陽銀行と紀陽情報システム合わせて172人の合同入社式を行った。

 紀陽銀行は、転勤エリアを限定した総合職エリアコースで本年度から新卒者を採用。総合職97人、事務職65人が63カ所の部店に配属される。紀陽情報システムには10人が入社した。

 片山博臣頭取は「熱い夢と希望を胸に次の時代を勝ち抜く力強い原動力となり、地域の人に喜びを感動を与えられるようになっていただきたい」と激励。代表して同行総合職フリーコースで加茂郷支店配属の寺杣隼さん(22)が「グループの一員としての誇りを胸に全員の持つ個性を集結し大きな力に変え、地域経済の活性化に真摯に取り組む思いを強くしている」と決意を述べた。

 その後、総合職エリアコースで吉備支店配属の宮井里枝さん(22)と紀陽情報システムの荒木里奈さん(23)が代表して辞令交付を受けた。

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