「迷い子郵便」2000通を供養 紀三井寺

代表してあいさつを述べる島本会長㊧
代表してあいさつを述べる島本会長㊧

 和歌山市の紀三井寺(前田孝道貫主)で5日、春の風物詩「文供養会」が行われた。差出人や受取人の宛名の記載が不十分なために届けられなかった手紙やはがき「迷い子郵便」を供養する会で、48回目。祭主の文塚供養奉賛会(島本敏夫会長)の会員や地元住民ら約110人が参拝した。

 この日は一年間に全国から寄せられた手紙など約2000通を供養。おたき上げが済んだ灰を島本会長(64)が同寺境内の石碑「文塚供養碑」に納めた後、参拝者一人ひとりが焼香を上げ、迷い子郵便を供養した。

 島本会長は「一通一通、手紙を書いた人の気持ちを大事に思い、迷い子郵便が減ることを祈ります」と話していた。

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