和歌山県職員2人を懲戒処分 暴行、交通死亡事故で

 県は9日、人事課の男性課長補佐(53)を減給10分の1(3カ月)、南紀白浜空港管理事務所の男性技師補(62)を減給10分の1(2カ月)の懲戒処分にしたと発表した。

 県監察査察課によると、課長補佐は県健康推進課がん・疾病対策班長だったことし2月12日、JR和歌山線の橋本駅に終着した電車内で、酔って寝ていたところを起こされた運転手に対し、右腕を殴るか突くなど暴行(その後に全治1週間程度の打撲と診断)。通報で駆け付けた橋本署員に暴行容疑で現行犯逮捕された。班の飲み会を終えた帰りで、下車する予定の紀伊小倉駅から乗り過ごしていたという。課長補佐は、後日に上司とJR和歌山支社を訪れ運転手に謝罪し、示談が成立した。刑事手続きは傷害罪で書類送検された。

 技師補は昨年10月5日午前10時25分ごろ、出勤途中に田辺市内の信号がない三差路交差点を右折する際、安全確認不足により、左から来たバイクに乗った男性(86)と衝突し死亡させた。その後、自動車運転過失致死罪で略式起訴され、裁判所から罰金70万円の略式命令が下されすでに納付している。技師補は現在、職場に復帰しているが、免許取り消し処分になったことから、車両の運転業務以外の仕事に従事しているという。