次世代リーダーと合宿勉強会 「GIサミット」で沖縄へ

世耕 弘成

 3月21日~23日の三連休を利用して、私がボードメンバーを務める合宿勉強会「G1サミット」に参加してきた。

 G1サミットとは、同世代の経営者であるグロービス代表の堀義人さんとともに立ち上げた、同世代の合宿勉強会である。次世代を担うリーダー層が泊まりがけで集い、学び、議論し、日本再生のヴィジョンを描くための場にしたいと考えて立ち上げられた。

 G1サミットという名称には、「GLOBE(世界)がひとつになる」「GLOBALでの№1」「GENERATION(世代)が一丸となる」という思いを込めている。そして「日本版ダボス会議」のような形に発展させていきたいとの思いを持っている。

 G1サミットでは、政治・経済・ビジネス・科学技術・文化など、さまざまな分野の第一線で活躍する同世代の仲間が、互いに学び、立場を超えて議論し、未知の領域であった知恵を自らの糧としながら、良き仲間を得て、リーダーとして自身も周囲も成長していくことを目指している。

 ボードメンバーは12名おり、私と堀さん以外に、星野佳路・星野リゾート代表や山中伸弥京大教授、陸上選手の為末大さん等々が名前を連ねている。

 毎年、2月か3月の連休を利用して開催されており、今回で6回目となる。過去、福島裏磐梯、北海道トマム、山梨小淵沢、青森小牧温泉、といった不便な場所で開催されてきた。今回は沖縄県の石垣島を中心に開催された。官房副長官という立場であるが、安倍内閣の運営に重要なヒントを得ることができる勉強会なので、菅長官やその他官邸スタッフに危機管理の留守番をお願いしてフル参加してきた。

 今回のテーマは「日本の最南西端の島々で、ニッポンの未来を議論し行動する」という表題で、地政学上の要衝であり、アジアに隣接する沖縄・八重山諸島。この日本の最南西端に位置する島々で、この国の歴史を振り返り、世界情勢を見極め、アジアの繁栄に向けて果たすべき役割を議論し、行動に移す。というものだ。

 具体的には、「アベノミクス第三の矢」、「日本の外交防衛」、「地域から始まる日本の変革」、「社会を変革する現代アート」など多岐にわたるテーマでパネルディスカッションが行われた。

 私も「日本の外交防衛 ~日本最南西端の島から考える東アジア外交~」というセッションにパネリストとして登壇し、北岡伸一・国際大学学長、神保謙・慶應義塾大学准教授、川島真・東京大学大学院准教授といったそうそうたる面々と、アジアの平和に向けて、日本はどのような役割を果たしていくべきか。外交・安全保障政策において、とるべき道とは何かなどについて突っ込んだ議論を行った。

 G1サミットは泊まりがけで行われるため、深夜までホテルのバーなどを舞台に議論が続いていく。そんな中から新しい友人を得たり、仕事のヒントが出てきたりする。特に同世代で政治以外の分野の第一線で活躍する人物に触れることで、気持ちがリフレッシュし、もっと頑張らなくてはという気持ちにさせられる。

 今回のG1サミットでも多くの事を得てきた。このことを安倍政権の運営に、そして和歌山の発展に役立てていきたい。

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