山口地区の産廃計画 周辺住民が現地視察
山頂に近づくにつれて急になる斜面を登る住民(標高約250㍍付近)
周辺住民らが建設を反対している和歌山市山口地区の産業廃棄物最終処分場計画で、同地区連合自治会(園部尚正会長)は5月31日、建設計画地の山中で危険箇所などの状況を確認する住民学習会を開き、斜面や水源を歩いて視察した。
男性12人が参加。反対運動を展開する住民らは、産廃計画地の南側(和歌山市側)斜面に関し、急斜面で細かい石や砂が積み上げられた崩落しやすい場所と指摘している。今回の視察では、中腹にある「新池」に流れ込む沢に沿って調査。1時間ほど歩くと標高約250㍍付近で地下水が湧き出す川の源流にたどり着いた。産廃計画地とほぼ同じ高さの同所は、傾斜が45度程度ある非常に急な斜面が広がる。現場で危険性を解説した住民は、「産廃処分場が建設された場合、産廃の重みで地下水の水圧が高まる」とし、「水の通り道を削るパイピング現象を加速させて、しまいに崩壊させるだろう」と指摘した。
視察を終えた園部会長(71)は「山から水がどんどん出ており、計画が実行されると、絶対に持ちこたえられないだろう」と話していた。
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