経営改革へ トライアンズ新体制

記者の質問に答える岡本社長㊧と近藤オーナー代行
記者の質問に答える岡本社長㊧と近藤オーナー代行

 プロバスケットボールNBLの和歌山トライアンズは11日、和歌山市梅原のノーリツアリーナ和歌山で新体制の発表記者会見を開き、今季の経営改革の方針を発表した。球団新社長の岡本健氏(34)と近藤洋介オーナー代行(40)が出席し、報道陣の質問に答えた。設立1年目でリーグ準優勝と大活躍しながら、ジェリコ・パブリセビッチヘッドコーチ(HC)の解任や選手10人が自由契約リストに登録されるなど、波乱が続いたトライアンズ。ブースター(ファン)やスポンサー離れを食い止められるかがチーム存続の鍵になりそうだ。

 会見では、観客動員やスポンサー収入が当初の見通し通りに進まず、球団維持の収支バランスが崩れ、赤字から抜けきれなかったことが語られた。前季の赤字(金額非公開)は、パナソニックからの支援を前倒しして補てんするという。

 今季の経営見通しについては、登録選手枠を14人から10人に減らし、人件費を抑えて戦う方針。また、2年契約だったジェリコHCの契約を1年で解除したことについて近藤代行は「契約上2年目の年俸分の支払いは発生するだろう」とし、「年俸支払いを分割などにしてもらい、球団の単年度の支出を減らした上で、低年俸のHCにチームを任せて人件費を抑え、経営を立て直したい」と金銭上の問題による苦渋の決断だったことを強調した。

 その他の経営改善策としては、ノーリツアリーナ和歌山のレンタル事業やバスケットボールスクールなどでの収入強化の他、有料観客率を50%から70%、スポンサー企業を50社から70社まで引き上げる目標を示した。

 球団会社の名称は、地元のバスケットボールチームとしての認知を広げるために、㈱和歌山トライアンズから和歌山バスケットボール㈱に変更された。前球団社長の古川靖章氏が所有していた球団株は、東京在住で会社を経営する男性弁護士に引き渡されたという。新オーナーの名前など詳細については、個人的な都合という理由で明かされなかった。

 前季を支えたブースターやスポンサーに向けて近藤代行は「われわれのバスケットボールに対する愛情は必ず伝わる」、岡本社長は「子どもたちに夢を与えるためには、優勝しかない」と述べた。
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 近藤洋介オーナー代行 レラカムイ北海道(現レバンガ北海道)、琉球ゴールデンキングスなどのバスケットボールチームの運営に携わった経験を持ち、堺市、愛知県、北海道で事業展開するバスケットボールコートレンタル会社「㈱インディペンデンス」の社長も務める。
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 岡本健社長 和歌山市出身。中学、高校、社会人でバスケットボール部に所属。大阪での会社員時代の勤務経験を生かし、平成24年4月に和歌山市内にビルメンテナンスの会社を設立。3カ月前に㈱和歌山トライアンズに入社し、運営に携わっていた。

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