世界遺産PRへ 県がインドと協定

握手を交わすパティル理事長㊧と藤本部長
握手を交わすパティル理事長㊧と藤本部長

 観光分野での交流を促進しようと、県世界遺産センターとインド・マハラシュトラ州の「アジャンタ・ビジターセンター」は24日、提携・交流に関する協定を結んだ。県と同州はともに世界遺産を有し、農産物や食品加工業が盛んなことなどで共通。今後、両センターで互いの世界遺産をPRしたり、情報共有、人的交流などを行っていく。

 県と同州は昨年、観光・食品加工・企業間協力の分野で連携。仁坂吉伸知事が10月に訪印し、チャバン首相との間で覚書を交わしていた。

 それを受けて今月21日、同州からチャガン・ブジュバル観光大臣を団長とする州政府一行25人が来日し、22日に白浜町を訪問。24日は県庁を訪れ、正庁で協定調印式を行った。

 仁坂知事ら立ち会いの下、県の藤本陽司商工観光労働部長と、同州のジャグディーシュ・パティル観光開発公社理事長が協定書にサイン。藤本部長は「取り組みを通して交流人口が増加することを期待」、パティル理事長は「大きなステップ。われわれは良い未来を切り開いていける」と語った。

 アジャンタ・ビジターセンターは博物館、レストラン、オフィスなどが入った広大な施設。国際協力機構(JICA)の協力で建設された。観光客に遺跡に関する情報提供などを行っている。

 調印後は同州のダンサーらがインドの伝統舞踊を披露し、正庁に異国情緒あふれる音楽が響いた。

 一行はこの後、25日に高野町を訪問。27日は同州東京事務所の開所式に出席する。28、29日に分けて帰国する予定。

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