ふれあい販売所が閉店 生石高原


最終日に客と会員で記念撮影

 「長い間のご愛顧ありがとうございました」――。〝元気なお母さんたちのお店〟として親しまれてきた紀美野町福井の「おいしふれあい農産物販売所」が6月29日、22年余りの歴史に幕を下ろした。

 地元の有志で「生石ふれあいグループ」をつくり、平成4年3月、地域活性化や生きがいづくりへ向けてオープン。安全で良質、新鮮な農産物を生産して消費者に直売し、翌5年から「生石加工グループ」の加工品も販売してきた。

 毎週土、日の営業で、みそ、こんにゃくといった手作り品が人気。地域住民や生石高原を訪れる観光客らでにぎわってきたが、会員の高齢化や商品の確保が難しくなってきたため閉店を決めた。最後となった28、29日の週末には2日間で町内の常連客ら100人以上が来店。名残を惜しむ姿が見られた。

 廣尾爽会長は「毎週末、商品を持ち寄り、店番をし、買いに来てくださる方とのふれあいが笑顔いっぱいで楽しかった」と振り返り、「本当に皆さんのご協力とご愛顧のおかげです」と話していた。

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