田端酒造が26年連続最高金賞 モンドセレクション

最高金賞のメダルを手にする長谷川社長
最高金賞のメダルを手にする長谷川社長

 酒造りの老舗、田端酒造㈱(和歌山市木広町、長谷川香代社長)の純米大吟醸酒「羅生門龍寿」が、国際的な食品品評会「2014年モンドセレクション」(本部=ベルギー)の蒸留酒・リキュール部門で優秀品質最高金賞を26年連続で受賞した。昨年樹立した25回連続受賞の世界記録を更新する快挙で、授賞式は先月、フランスのボルドーで行われた。

 「龍寿」は、平成元年にモンドセレクションに初出品し、最高金賞に加えて最高得点賞のパームリーブス賞を受賞。以後、100点満点で90点以上に与えられる最高金賞を連続で受賞している。

 長谷川社長は「昨年で四半世紀を迎え、連続受賞への期待は杜氏(とうじ)にプレッシャーをかけることになるとも考えたが、初心に戻り一から出直そうと決意した」と語り、「再び最高金賞をいただけたことは大変な励みで、より深い酒造りに取り組んでいきたい」と喜びを表した。

 「羅生門」ブランドは、昭和51年に同社5代目社長で現会長の田端薫さんが「世界の人々に愛され、日本が誇れるお酒を造ろう」と発案。映画監督〝世界のクロサワ〟にちなみ「羅生門」と名付けた。以後試作を重ね、同63年に「羅生門鳳凰」で初めてモンドセレクションに出品し金賞を受賞。翌年「鳳凰」をさらに磨きあげた「龍寿」で最高金賞を受賞した。

 「龍寿」は、兵庫県吉川の山田錦と、酒水として良質な紀の川の伏流水などを原料に、伝統の杜氏の技を駆使して醸し上げた純米大吟醸。優雅で上品な香りと力強く深みのある味わいが特長で、シャンパングラスなどの細長いグラスで飲むと、より一層フルーティーな香りが楽しめるという。

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