和工・信愛バスケIH県代表に


 

 2014南関東インターハイ・バスケットボール競技が、8月2日から千葉県の船橋市や八千代市を主会場に開催され、県代表の男子・和歌山工、女子・和歌山信愛の活躍が注目される。両校とも堅実な守りからリズムをつくり、スピードを生かした攻撃で得点につなげる試合展開が持ち味で、学校創立百周年に花を添える17年ぶり6回目の和工は東海大付四(北海道)と、近畿ベスト4と健闘した8年連続27回目の信愛は津幡(石川)と、それぞれ初戦で対戦する。

 県高校総体は男子34、女子30校がトーナメント戦を繰り広げ、男子決勝は和工と和北が顔を合わせた。第1クオーターから和北がリード、前半を終え5点差を追う和工は、第3クオーターで一気に挽回、61―56とし第4クオーターも和北の猛攻を全員で守り切り、わずか1ゴール2点差で、優勝を決めた。接戦を辛抱強く耐え、勝ち取った和工メンバーには、メンタル面でも大きな自信となった。

 近畿大会では、同じインターハイ出場の奈良に敗れたが、2年生が中心となるチームにとっては、経験の1つ1つが次のステージへの良薬となった。インターハイでは、大型選手を擁する学校も多く、ゾーンディフェンスで臨む和工のさらなる飛躍が楽しみ。

 野田主将は「2年生が主体だが、選手もベンチも、応援の人たちもみんな一緒になって戦いたい。ベスト8を目標に全力で頑張る」と闘志を燃やした。

 女子代表の信愛は、県総体の初戦で挙げた203点を皮切りに、決勝の海南戦まで、すべて3桁得点という抜群のパワーで、他校を圧倒した。実力が試される強豪ぞろいの近畿大会でも、初戦から準々決勝までの3試合は、すべて第1クオーターでリードを奪い、試合の流れをつかんだ自分たちの優位なゲーム運びで勝利を重ねた。準決勝の薫英女学院には、逆に第1クオーターでリードを許したが、第2、第4クオーターでは点差を詰め、最後まで諦めない粘り強さが、目標だったベスト4を引き寄せた。

 インターハイでは、津幡を破り、上位進出へのステップが期待されるが、順当に勝ち進めば、ベスト16で対戦が予想される九州大会を制した福岡大付若葉(福岡)、ベスト8では、前々回準優勝の聖カタリナ女子(愛媛)が控えているだけに、チームワークで巻き起こす信愛旋風に目が離せない。

 辻川主将は「ディフェンスからリズムをつくって、走って走って得点に結びつけたい。インターハイではベスト8を目指し、1試合1試合を元気な声と笑顔でしっかりプレーしたい」と意欲を示した。

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