雑賀衆の足跡学ぶ 孫市平和鉄砲隊

中野さん㊨の解説で雑賀衆ゆかりの地を巡った
中野さん㊨の解説で雑賀衆ゆかりの地を巡った

 総合格闘技日本空手道「無名塾」(和歌山市梶取、佐々木浩敏塾長)の塾生でつくる「子供孫市 平和鉄砲隊」は8月30日、同市などを中心に活躍した戦国時代の鉄砲集団「雑賀衆」を知る勉強会を開き、雑賀衆にゆかりのある市内各所を巡った。

 塾生は毎年春に開かれている「孫市まつり」の中で演舞などに参加しており、ことし春に平和鉄砲隊を結成。市内の歴史や文化に理解を深め、今後のパフォーマンスに生かしてもらおうと勉強会を開いていく。

 この日は1回目の勉強会で、年長児から中学1年生の塾生10人が参加。同日まで南海和歌山市駅ビルに設けられていた孫市の会(森下幸生会長)のアンテナショップ「孫市城」を訪ね、森下会長から雑賀衆について話を聞いた。森下会長は「戦国時代、雑賀衆は自由闊達(かったつ)に活躍した。10万の大軍を3000人ほどの兵で押し返す力があった」などと伝えた。

 その後、孫市まつりの野外劇を演出する、東映京都撮影所の中野広之監督の解説の下、雑賀衆が豊臣秀吉の水攻めに遭った太田城や出水堤の跡、ゆかりの石碑などを回り、塾生らは戦国時代の和歌山に思いをはせた。

 河西中1年の南昭太朗君(12)は「たくさん和歌山のことを知り、平和の大切さについて考えていきたい」。佐々木塾長(54)は「『紀州の偉人を知り、〝紀州男児〟としての誇りを持ってもらいたいですね」と話していた。

 塾生以外も平和鉄砲隊に入隊できる。問い合わせは、佐々木塾長(℡080・3479・8616)まで。

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