「適正でない」山口産廃計画で市長
和歌山市議会9月定例会が22日に再開し、民間業者が山口地区で設置計画を進めている産業廃棄物最終処分場について、尾花正啓市長は「適正な場所ではないと考えている」と述べた。「将来の産廃処理について市のグランドデザインが描かれていない。政治家個人としての見解は」との戸田正人議員(絆クラブ)の代表質問に答えた。
尾花市長は、山口地区を訪問し、住民らの案内で計画地区周辺を確認したとした上で、「標高、地形、地質、産廃の容量からも、地滑りや水質保全が図れるか疑問を持つ」と指摘した。また、大橋建一前市長時代に提出された14万筆分の設置反対署名にもふれ、「地域の方々の意見は十分に尊重しなければならないと認識している」とし、「事業者は地域の不安を払拭できるように調査を実施し、説明責任を果たすべきであり、その上で市長として関係住民の意見を反映できるように、慎重に対処していく」と述べた。
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