一般会計1529億円 和歌山市の当初予算案

 和歌山市は16日、過去最大となる総額1529億5000万円の平成27年度一般会計当初予算案を発表した。昨年8月に当選した尾花正啓市長が就任以降、一年を通した市政運営に臨む初年度。「地方創生」「外国人観光客の増加」「国体開催」「道路網の改善」など成長のチャンスを逃さないため、国の本年度補正分を前倒しして当初予算を編成し、「13カ月予算」として人口減少やまちなか衰退などの課題解決に取り組む。

 自主財源は、前年度比16億円減の705億円。景気回復による法人市民税増や設備投資増による税収増により、市税は3億3000万円増を見込んだが、消防指令システム構築の受託収入や財政調整基金の繰入金などの諸収入を19億3000万円減と見込んだことなどにより、総額は前年度に比べて減少した。

 依存財源は、56億円2000万円増の823億9000万円。市債発行は、償還資金調達ための借換債発行分の25億円が大きく影響し、7億4000万円増とした。その他、消費税増税の影響で地方消費税交付金が20億6000万円増の60億円、国県支出金は、国体や認定こども園関係の補助の増加などで28億4000万円増の424億円となっている。

 義務的経費は、前年度比36億7000万円増の867億円。そのうち扶助費が10億4000万円増の他、国家公務員の給与引き上げを受けて増額した人件費が6億3000万円増、市債借換えによる一括償還分の25億1000万円増などが増加の要因となった。その他の経費では、国民健康保険や介護保険などへの繰り出し金が14億円増を見込んでいる他、補助費は、国体交付金やプレミアム商品券発行で7億1000万円増とした。

 

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