桐蔭53年ぶり春で躍動 初戦敗退も収穫

 第87回選抜高校野球大会は2日目の22日、阪神甲子園球場で1回戦3試合が行われ、第1試合で21世紀枠の桐蔭が今治西(愛媛)に7―11で敗れた。桐蔭は最終回、四球を絡めた攻撃で粘りを見せ3点を返上したが、計6失策のミスから招いた失点を埋められなかった。それでも53年ぶりの夢舞台での勇姿に、3塁側アルプスからは大きな拍手が送られた。

今治西
20400010411
0200101037
桐蔭
 〔今〕杉内、吉本―安藤悠、尾〔桐〕伊澤、西―林▽3塁打=山内(今)▽2塁打=山内、藤原2、尾(今)橋中2、鶴我(桐)

 2点を追う桐蔭は2回、橋中の2塁打と四球、暴投で好機を広げると、林の中前適時打で1点、さらに1死2、3塁と攻め、内野ゴロの間に同点とした。7点を追う最終回には鶴我の2塁打と四球、暴投で2、3塁とし、内野ゴロと橋中の左前適時打で各1点を返上。さらに押し出しの四球で1点を加点したが、反撃も届かなかった。

 守備では先発の伊澤が8回途中までに10安打を浴びながらも自責点2。だが、130球の力投も守備の乱れが響き、試合の流れを引き寄せることはできなかった。

 伊藤将監督は「エラーや送球のミスが多かったが、監督の責任。選手は全力でプレーしてくれた。スタンドからの応援は選手の力、励みにつながった」とし、伊澤投手は「最後まで諦めないでプレーすることを心掛けていた分、最後まで投げたかった。皆さんの応援から力をもらった。また夏に甲子園に戻ってくる」と話した。

2本の長打を含む3安打を記録した橋中

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