12日深夜に大勢判明 県議選いよいよ審判

 統一地方選前半の県議選は12日、投開票が行われ、即日開票される。本紙エリアは無投票となった紀の川市以外の和歌山市、海南市・海草郡、岩出市の3選挙区で1~2人オーバーの少数激戦が展開されてきた。人口減少対策など山積する県の課題解決へ、有権者はどの候補者を県民の代表に選ぶのか。同日深夜に大勢が判明する。     

 和歌山市(定数15)は現職13、新人4の17人が立候補。党派の別は、自民6▽公明3▽共産2▽民主1▽維新1▽無所属4(自民推薦1、民主推薦1)――。自民は党勢拡大、公明、民主は現状の議席死守、共産は前回失った1議席の奪還、維新は初の議席獲得を目指す。前回45・43%で過去最低だった投票率にも注目が集まる。

 海南市・海草郡(定数3)は当初、出馬は現職3人(自民2人、共産1人)のみで無投票と思われたが、先月に維新の新人が立候補を表明したことで、海南市で12年ぶり、海草郡で16年ぶりの選挙戦に突入。平成19年の合区以来初の選挙で各陣営、票の読みづらい戦いを展開してきた。

 1議席が欠員となっていた岩出市(定数2)は、2議席独占を狙う自民の現職と新人に、民主推薦の無所属新人が挑戦。こちらも前回が無投票だったため8年ぶりの選挙戦となり、投票率は近年の衆院選など別の選挙結果から50%を下回るとの見方が強い。

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 県内の各選挙区では11日、計845カ所で投票所の設置作業が行われた。和歌山市の大新小学校体育館では選管職員が記入台や投票箱を設置し、12日の投開票に備えた。

 投票は一部を除き午前7時から午後8時まで。開票は各選挙区で8時から順次始まる。最も遅い和歌山市は和歌山ビッグホエールで9時半に開始し、11時45分に開票作業が終了する予定。

 期日前投票者数(選挙期日前2日現在、4~10日の7日間)は、和歌山市が前回(平成23年)に比べ1・33倍の1万8963人、前回無投票の海南市が4112人、岩出市が2627人、紀美野町が1005人。

投票箱を設置する職員(11日、大新小で)

投票箱を設置する職員(11日、大新小で)

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