家康400回神忌 和大紀州研で企画展

 ことしも5月17日に行われる紀州東照宮(和歌山市和歌浦西)の例大祭「和歌祭」を前に、徳川家康400回神忌(回忌)を記念した企画展「御神忌祭(ごじんきさい)と和歌祭」が、同市栄谷の和歌山大学付属図書館3階にある紀州経済史文化史研究所で始まった。5月29日まで。

 和歌祭に合わせ、平成23年から毎年内容を変えて開いている5回目の企画展。

 家康を祭る全国各地の東照宮では50年に1度、「神忌祭」が盛大に行われるが、和歌山では300回神忌の前夜祭で仮装行列などが出たのを最後に行われておらず、ことしが400回神忌に当たることを知ってもらおうと企画した。

 パネルや書状などの資料35点を通して神忌祭の歴史と和歌祭の歩みを紹介。その一つ、武将・片桐且元(かつもと)が田楽法師に出した豊国社祭礼への出勤依頼状は、その後、和歌祭に田楽法師が出勤するきっかけになった。

 同研究所の吉村旭輝特任准教授(36)は「400回神忌を機に、東照宮祭礼の中での和歌祭の重要性を知ってもらえれば」と来場を呼び掛けている。

 午前10時半から午後4時まで。土・日曜、祝日は閉館。問い合わせは同研究所(℡073・457・7891)へ。

片桐且元の書状など貴重な資料が並ぶ

片桐且元の書状など貴重な資料が並ぶ

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