粉河稲荷神社で「油」被害 2カ所に跡
油のような液体の跡が全国の寺社で相次いで見つかっている事件で、県内でも同様の被害が発生した。紀の川市粉河の粉河産土神社の境内社、粉河稲荷神社で、拝殿など2カ所に油のような液体がかけられているのが見つかった。
中山淑文宮司によると、15日午後6時ごろ、さい銭の回収をする際に、拝殿と供え物を乗せるための「案」と呼ばれる台の2カ所で、液体がかけられた跡を発見したという。中山宮司はすぐに岩出署に報告し、午後8時半ごろまで鑑識が行われた。
液体の跡の大きさは2カ所とも大人の手の平より少し大きいくらい。同日午前7時ごろ、中山宮司が神前に供え物をする「献饌」を行った時は、まだ液体の跡はなかったという。20日に同署へ被害届を出した。
中山宮司は鑑識の後、水を付けたブラシなどでこすったが、跡は消えなかったという。「どうしてこんなことをするのか分からない」と憤りを口にした。
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