自転車盗や痴漢防止へ 岩出署が警戒強化

 自転車盗や露出が高くなる夏場の痴漢行為などの犯罪を防ごうと、岩出署は管内の駅改札付近に警察官を配備し、警戒を強化している。高校生の下校時や最終電車の時間帯を中心に目を光らせ、防犯に努めていく。同署は「住民の安全を確保するには犯罪抑止が大事。警察官の姿を見せることで、抑止につなげていきたい」と話している。

 同署管内では昨年、自転車盗が約150件発生しており、駅などでは約60件の被害があった。ことしに入り、5月末現在で自転車盗は約50件、駅では約20件の被害が発生。うちJR岩出駅では10件の窃盗があった。

 管内の駅は、無人駅に加え、夜間になると無人の駅が多くなり、自転車盗や不審者が出現する危険性は高い。同署では約1カ月前からほぼ毎日、地域の警察官が中心となって警戒。特に下校時間の午後3時以降と終電を迎える午後11時以降の対策を強化している。

 9日は人の多い午後8時過ぎに対策を行い、制服警察官と私服警察官の計4人がJR岩出駅の改札付近や駅出入り口に立った。駅ホームから改札口に流れる人混みに目を配り、不審な行動を取る乗客がいないかチェックした。

 通学のために電車を利用するという女子高校生(16)は「部活で帰宅が遅くなることがあるので、とても心強いです」と話していた。

改札口付近で目を光らせる警察官

改札口付近で目を光らせる警察官

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