布施屋駅に絵画完成 高積中美術部が描く

JR布施屋駅(和歌山市布施屋)の待合室とホームの壁に、同市立高積中学校美術部の部員たちが描いた絵画が掲げられ、2日にお披露目式が行われた。

沿線の自治体などでつくる「和歌山線活性化検討委員会」が、同線を明るく楽しく彩ろうと取り組む「駅舎ペインティング」の一環。沿線の中学や高校と協力し、平成24年からそれぞれの駅舎で実施しており、これまでに粉河駅や岩出駅、名手駅など13駅に鮮やかな絵画が登場している。

布施屋駅の作品は2、3年生の部員20人で描いた。待合室の絵画は縦0・9㍍×1・8㍍。4人の女性を描いて四季を表現し、ミカンや桃、パンダも描かれている。ホームの作品は1・1㍍×3・5㍍で、電車の車両や地元の高積山、柿やミカンの特産品に加え、黒潮の波や紀州てまりなど、和歌山らしさを詰め込んだ作品に仕上がった。

部員たちは今回の披露に合わせて駅構内の壁を鮮やかな色に塗り直し、見違えるようにきれいになったという。

この日、同駅の宮田敏彦駅長が「殺風景な駅舎に素晴らしい絵をありがとうございます」と述べ、感謝状と記念品を贈り、くす玉を割って祝った。

感謝状を受け取った部長の松林菜々穂さん(14)は「駅が明るくなるよう、たくさんの色を使いました。地域の皆さんに気分良く駅を使ってもらえればうれしいです」と笑顔で話していた。

明るくなった駅舎で部員たち

明るくなった駅舎で部員たち

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