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和歌山さんぽみちプロジェクト

農作物を対面販売 日高地方で盛況「軽トラ市」

前号では県産の魅力的な農作物を海外に発信する取り組みを紹介した。
この秋、県内でも生産者自慢の農作物を一堂に集め、軽トラックの荷台に載せて販売するユニークな試みが日高地方で行われている。今週は、県日高振興局が仕掛けた「軽トラで描く、日高七色(なないろ)市場!!」について紹介したい。

事業の目的は、日高地方が魅力ある農産品の宝庫であることをPRし、生産者の販売機会を創出すること。日高振興局と、御坊市、美浜町、日高町、由良町、印南町、みなべ町、日高川町の7市町が「軽トラ市推進協議会」を構成し、各市町主催で1回ずつリレー形式で開催することで、軽トラックを使った農作物販売のネットワークを形成し、市民に親しんでもらえるよう企画されている。

第1弾は10月24日、印南町の印南漁港で開かれた。18台の軽トラックが出店。会場は約300人の市民でにぎわい、生産者が出店した農作物は販売開始から間もなくして完売するほど盛況であったという。

第2弾、第3弾も開催済みだが、第4弾は美浜町の煙樹海岸キャンプ場、第5弾は日高町の産湯海水浴場駐車場で、どちらも11月22日に開催。

同事業を企画した、日高振興局企画産業課の西畑和彦さんは「生産者と消費者がじかにコミュニケーションを図ることができるので、農作物の魅力や生産の過程、調理方法などを消費者に発信する効果がある。飛ぶように売れる農作物を見るとうれしくなります」とにっこり。詳しくは、振興局のウェブサイトまたは電話(℡0738・24・2911)。

軽トラックを並べにぎわう会場(県提供)

軽トラックを並べにぎわう会場(県提供)

(次田尚弘/御坊)