目立たない宗光像は移設すべき? 市議会
和歌山市の偉人・先人として顕彰されている元外務大臣・陸奥宗光(1844―1897)の銅像が目立っていないとして、3日の市議会本会議で移設の提案があった。大西勉己産業まちづくり局長は「よりふさわしい場所を検証することは意義があること」と答弁した。
陸奥は、明治25年(1892)に伊藤博文内閣の外相に就任し、欧米列強との不平等条約の改正に貢献。銅像は岡公園の駐車場内に設置されており、3日の一般質問で古川祐典議員(至政クラブ)が「多くの人に見てもらうため、市役所玄関前や観光の玄関口に移設してもいいのでは」と提案した。
銅像は大橋正雄知事、宇治田省三市長時代の昭和46年、財界人らの顕彰活動により建立。現在、銅像の近くに徳川時代の武家屋敷の「長屋門」を移築することが決まっているが、古川議員は「路面電車や長屋門、陸奥宗光の銅像が同じ場所では、それぞれの歴史や文化が伝わりにくい」と指摘し、改善を求めた。
陸奥については、小松原5丁目交差点付近に昭和44年3月、生誕地を示す石碑も建立されていたが、昨年5月に工事により撤去され、市で保管している。
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