申にちなんだ郷土玩具を展示 風土記の丘
新春ミニ展「サルの郷土玩具とおもちゃ絵」が来年1月17日まで、県立紀伊風土記の丘(和歌山市岩橋)で開かれている。
同館が収蔵する民俗文化資料の中から、来年のえと「申(さる)」にちなんだ絵馬など10点を展示。愛嬌(あいきょう)のある和歌山の郷土玩具・瓦猿をはじめ、素朴な猿の版画などが並んでいる。
このうち、紀州郷土玩具研究会主宰者の一人で、日本画も描いていた松島藤太郎さんが手掛けたびょうぶは、瓦猿や組み猿などを短冊や扇に描いたものを貼り付けて仕上げている。
その他、大阪のおもちゃ絵師・川崎巨泉による彩色豊かな人形や玩具の画集なども並び、同館の藤森寛志学芸員は「申は特に、コミカルで親しみの持てるものとして表現されたものが多いですね」とにっこり。
「郷土玩具の発展に力を注ぎ、同館に多くのコレクションが収蔵されている松島さんについて、この機会に皆さんに知ってもらいたい。びょうぶの絵も、年賀状の画材にぜひどうぞ」と呼び掛けている。午前9時から午後4時半(入館は4時)まで。問い合わせは同館(℡073・471・6123)。
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