高校生に金銭基礎教育 マネーコネクション

働くこととお金、将来について考える機会を高校生に提供する金銭基礎教育プログラム「マネーコネクション」の授業が11日、和歌山市西浜の県立星林高校(三角雅彦校長)で行われ、3年生約130人は将来の生活をイメージする学びに取り組んだ。

紀陽銀行(松岡靖之頭取)が社会貢献活動の一環として、平成25年度からNPO法人キャリア・ファシリテーター協会(中谷恭子理事長)と協力して県内と大阪府南部地域で実施。昨年度までの参加生徒数は3600人を超え、本年度は計17校で実施する。

星林高での授業は同協会のキャリアコンサルタント、高田綾子さん(47)が講師を務めた。

高田さんは生徒らに、10年後に自分が一人暮らしをし、1カ月の給料が20万円とすると生活費はどれくらいかかるかを質問。生徒らは家賃や国民健康保険、年金などの金額を考え、高田さんから平均的な生活コストの合計は約19万円になると聞くと、驚きの声を上げていた。

また、正社員、フリーター、派遣社員などの雇用形態ごとに、それぞれの特徴を学んでいた。

参加した北野彩花さん(17)は「年金や保険の具体的な金額は知らなかったので勉強になった。正社員は安定していていいと思った」と話していた。

雇用形態の特徴などを説明する高田さん

雇用形態の特徴などを説明する高田さん

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