危険ドラッグの啓発劇DVDに りらと県
薬物乱用を防ぐため、りら創造芸術高等専修学校(紀美野町真国宮、山上範子校長)と県薬務課が協働で制作した啓発劇「分岐点~もしも危険ドラッグを使ったら~」のDVDが昨年末までに、県内の全中学・高校(特別支援学校含む204校)に配布された。同課や県内の各保健所には貸し出し用のDVDを配置した。
啓発劇はおととしに制作し、同校生徒は同課職員から危険ドラッグの知識を学ぶなどしながら作り上げた。県内の中学校などで公演し、昨年6月には文部科学省の社会教育教材(青年向き)に選定された。
文化祭の練習が思うように進まずに悩んでいる高校2年生の女子生徒が主人公。親しかった先輩から「気分が良くなる」と危険ドラッグを勧められる。友人が女子生徒の悩みに気付いていれば、先輩の話を疑うことができればなど、薬物使用を避けるための「分岐点」が描かれている。
劇に出演した3年の打田有希さん(17)は「劇の中で薬物を避けるための分岐点に気付いてもらえたら」、2年の長谷飛汰(ひゅうた)君(17)は「薬物と出合った時にどういう行動をとればいいのか。何かヒントになれば」と話していた。
問い合わせは県薬務課(℡073・441・2663)。
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