新種のナマコを展示 20日~自然博物館で

 すさみ町内の海岸で採集された新種のナマコ「チオーネ・スサミエンシス」の展示が20日から、海南市船尾の県立自然博物館で始まる。

 採集者は同館学芸員の山名裕介さんと平嶋健太郎さん、同町立エビとカニの水族館の平井厚志さん。新種のナマコは平成25年に両館の共同調査で発見され、昨年12月に日本動物学会の英文誌「SpeciesDiversity」で新種と記載された。

 大きさ10㌢を超える比較的大きなナマコだが、日中は海底の砂の中に隠れ潜むため見過ごされていたという。詳しい生態は不明だが、同町の浅い海岸に多数生息しており、発見地にちなんだ種名が付けられた。

 ナマコの生態研究を兼ねて両館で飼育展示を開始。県立自然博物館には4個体(5~10㌢)が展示されることになっており、「和歌山の豊かな自然には身近なところに新たな発見があります。展示が自然科学に興味を持つきっかけになれば」と話している。

 問い合わせは同館(℡073・483・1777)。

すさみ町で採集された新種

すさみ町で採集された新種

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