四箇郷8年ぶりV 和市スポ少軟式野球

第48回和歌山市スポーツ少年団軟式野球大会(尾花正啓本部長)の準決勝・決勝が8日、市民球場で行われ、四箇郷が8年ぶり5回目の優勝を飾った。1日に開幕、36チームがトーナメントで熱戦を展開した大会の決勝は、四箇郷と三田が激突。序盤、有本の好走塁などで2点をリードした四箇郷は、古久保の力投に打線が奮起、主砲堀内の2点本塁打がダメ押し打となり5―0で快勝した。四箇郷は8月13日から兵庫県淡路島を舞台に開催される全日本都市対抗少年野球大会の切符を獲得した。6月11、12日に橋本市で開かれるスポ少県大会には三田と4強の藤戸台ゴールデンズが出場する。

◇準決勝

四箇郷 0 1 4 1 0 0 6
宮前 2 1 0 0 0 1 4

 

藤戸台 0 0 0 0 0 0 0 0
三田 0 1 0 0 0 0 X 2

◇決勝

四箇郷 1 0 1 0 0 0 3 5
三田 0 0 0 0 0 0 0 0

決勝は、準決勝で宮前の先制パンチに苦戦しながらも、集中打で逆転した四箇郷と藤戸台を完封した三田が、顔を合わせた。
先攻の四箇郷は初回、相手投手の乱調を突き1点を先制。3回には1死3塁から、堀内の内野ゴロで、走者有本が生還、捕手のタッチをかいくぐるスピードとうまさで、貴重な追加点を挙げた。最終回には1死から林の左前打を足掛かりに1点、さらに有本の左越え2塁打に続き、堀内が右中間を深々と越える豪快な本塁打を放ち、大きくリードを広げた。

四箇郷の古久保は、落ち着いたマウンドさばきで、走者を出しながらも得点は許さなかった。圧巻は3回2死1、2塁から迎えた薗口の打席で、3ボール2ストライクのフルカウントから、10本のファールが続く一歩も引かない粘りを投打の両選手が発揮。結局四球となったが、一球ごとに高まる声援や拍手も大きかった。5回には、2死2塁から、再び対戦した薗口が右前に運んだが、四箇郷の堅守に走者は本塁寸前憤死、零封で切り抜けた。最後の打者は救援した有本が内野ゴロに仕留め、東支部新人戦から始まった公式戦の連勝を13に伸ばした。

四箇郷の堀内監督は「公式戦を無敗でここまできた。次の目標に向かって連勝記録を伸ばせるように、選手たちと一緒に戦う」とし、有本主将は「春季大会と同じように、感謝の気持ちを忘れず、チームワークを大切に、声を出し、絶対負けないという気迫で臨んだ。これからも自分たちの野球で頑張る」とはつらつとした笑顔で応えた。

ゴールデンウイーク中、白熱した試合が繰り広げられた大会で、上位2チームが県大会の代表になるが、優勝の四箇郷と4強の宮前は既に春季大会で県大会出場を決めているため、和歌山市スポ少軟式野球特別規則により、準優勝の三田とともに、創部2シーズン目の藤戸台がスポ少県大会の和歌山市代表に決定した。優勝、準優勝と県大会代表ナインは次の皆さん。

《四箇郷少年》代表=中村正司▽監督=堀内敬之▽コーチ=吉田照紀、山東牧雄▽マネジャー=有本慎作▽主将=有本健亮▽選手=堀内大夢、下古谷波流、船井祐希、森實陽、古久保未來、杉本颯太、小林亜慧、林大翔、藤田翔基、田上雄也、高瀬修瑚、吉田政之亮、久保朝陽

《三田少年》代表=岡本篤士▽監督=山村浩一▽コーチ=村上真也、北原佳典▽マネジャー=上野真弘▽主将=杉江敏希▽選手=梅本宗晴、篠田治希、薗口遊良、木村玲偉、吉野元、森下大輔、高原大嗣、伊藤稜久、上野莉玖、中村悠都

《藤戸台ゴールデンズ》代表=宮田晋作▽監督=塙佳樹▽コーチ=高木雄一郎、小川直也▽マネジャー=高居弘明▽主将=塙翔斗▽選手=高木敬輔、湯川隼成、西原駿太、藤澤佑成、小川慧士、高居大空、西尾岳人、坂上晴基、多嶋凜、木村太郎、池田悠希

8年ぶり5回目の優勝を飾り、保護者と共に喜びの四箇郷

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