オレオレ詐欺を防止 きのくに信金に感謝状

 特殊詐欺を未然に防いだとして、和歌山西署(江南拓哉署長)は12日、きのくに信用金庫堀止支店(宮本勤支店長)に感謝状を贈呈した。

 4月15日昼過ぎ、高齢の女性(当時81歳)が同支店を訪れ、「墓石を買う」との理由で200万円の定期預金を解約。一度帰った後に再び振り込み依頼で来店した。対応した窓口係の尾崎久実さん(45)は、墓石購入のはずの振り込み先が会社などではなく、カタカナでメモ書きされた個人名だったため、詐欺と直感。報告を受けた上司の荒木三枝子次長(56)や嶋信司朗上席業務役(51)らが、女性が控えていた男の電話番号や、女性の娘、息子らに電話で事実確認し、振り込みを思いとどまらせた。

 女性は、来店前日に息子を名乗る男から電話を受け、「女性とトラブルになり、360万円が必要。200万円を用意してほしい」と頼まれていたという。

 贈呈式には宮本支店長ら4人が出席。代表して宮本支店長が江南署長から感謝状を受け取った。宮本支店長は「女性はかたくなに男の声を息子さん本人と思い込んでいたので、今後も疑いの目を強く持ってお客さまの預金を守っていきたい」と話していた。

(左から)江南署長、嶋上席業務役、宮本支店長、荒木次長、尾崎さん

(左から)江南署長、嶋上席業務役、宮本支店長、荒木次長、尾崎さん

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