“ささやか”初個展 水彩画の西田さん

岩出市の西田寿夫さん(72)の初個展「水彩画・ささやか展」が30日まで、和歌山市の県民文化会館小展示室で開かれている。

「橋杭岩、秋晴れ」「川面に映る一枚岩」など実際に訪れ目にした県内外の風景や、12年間師事している和歌山市の水彩画家・志磨隆さんが海外に旅行した際の写真をモチーフにした「モナコの山中駅」など、透明感のある多彩な作品約30点が並ぶ。

西田さんは中学生のころ美術部で活動していたが、その後は眼科医として診療に従事し、絵とは無縁の生活を長く送ってきた。リタイア後の時間を有効に使いたいと、再び絵筆を手にし、60歳から水彩画を習い始めた。

作品は、レモンイエロー、ターコイズ、ビリジアンなど6色の絵の具を混ぜて多彩な色を生み出し、白は紙の色を残す技法を用いている。初の個展を「ささやか展」と名付けた理由は、「皆さんに見ていただくのはおこがましいので、自分の気持ちにぴったりの言葉を選びました」と話す。

来場した服部仁美さん(51)は「全ての作品が素晴らしく、西田さんの温厚で優しいお人柄が表れています」と話していた。

午前10時から午後4時(最終日は3時)まで。問い合わせは同館(℡073・436・1331)。

透明感のある風景画が並ぶ

透明感のある風景画が並ぶ

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