通水式で稼働祝う 市青岸汚泥再生処理セ

施設の老朽化に伴い平成24年から建て替え工事が進められてきた和歌山市湊の「市青岸汚泥再生処理センター」の主要工事が完成したことを受けて1日、通水式が行われ、稼働を開始した。今後、仮設で運営していた旧施設の解体や外構工事を行い、来年3月に全体工事の完了を目指す。

式には、市議会や市内各連合自治会、県清掃連合会の関係者ら約70人が出席。テープカットを行った他、尾花正啓市長が始動ボタンを押し、施設を稼働させて祝った。

尾花市長は「新施設は、処理能力が高く環境にもやさしいので、循環型社会の実現に向けて取り組んでいきたい」と述べた。設計・施工した三井造船環境エンジニアリング㈱の福井馨社長は「この地は雄大な紀の川河口と和歌山港の、川と海とが広がる地域。施設が環境行政の一翼を担い、地域に愛される施設になることを願います」とあいさつした。

新施設は、一日当たり484㌔㍑のし尿や汚泥を処理。処理後は含水率70%以下になり、ごみ焼却場の助燃剤として活用される。事業費は約64億円。

関係者がテープカットで祝福㊨、施設内部の砂ろ過装置

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