夏の舌戦スタート 参院選和歌山は3候補

第24回参院選が22日、公示され、7月10日の投開票に向けて“夏の陣”が幕を開けた。和歌山選挙区には午後1時現在で3陣営が立候補の届け出を行い、各選挙事務所周辺で、支持者らの声援を受けた各候補が力強く第一声。アベノミクスの評価、安全保障法制や憲法改正の是非など幅広い争点で18日間の舌戦が展開される。

和歌山選挙区(届け出順)
※名鑑の見方 名前(敬称略)年齢、党派(現新元別)=推薦(自は自由民主党、公は公明党、民は民進党、共は日本共産党、社は社会民主党、生は生活の党と山本太郎となかまたち、幸は幸福実現党、無は無所属、丸数字は当選回数)。①現在の主な役職②主な経歴③最終学歴④住所

 


 

西本篤(46) 幸新

①党県本部副代表、幸福の科学和歌山巡回支部長②会社員③追手門学院大経済卒④和歌山市湊

国防、経済対策を問う

「18歳選挙権」が始まる記念すべき日の朝、失敗とはいえ、北朝鮮がミサイルを飛ばしたというニュースが届いた。ぜひ若い方たちに、日本の未来を選択するチャンスだと思ってもらいたい。

今回の争点は2つ。日本に向けてミサイルを撃たれるような国防の危機に対し、今の憲法でよいのかということ。もう一つは20年以上続く不景気。GDPは伸びず成長がないまま、政府は借金を1000兆円まで膨れさせてしまった。経済対策はこれでいいのか。国民から集めた税金をばらまくのでなく、国民の生活を豊かにするのが政治の仕事。守るべき国を守ろう。国民が幸福になるような時代の到来へ、どうか新しい選択をしてもらいたい。命を懸けて、この国の誇りを取り戻し、繁栄へ導くために走り抜く。

 


 

由良登信(64)無新=

共・社・生推

①弁護士②和歌山弁護士会会長、県消費生活審議会副会長③中央大法卒④御坊市塩屋町北塩屋

絶対に負けられない

大企業の内部留保が増える一方、国民の暮らしは大変だ。廃業は右肩上がりに伸び、実質賃金は5年連続低下。非正規雇用もどんどん増え、若者が結婚して子どもを育てられない社会になっている。破綻したアベノミクスを推し進めさせるな。直接、国民の生活を豊かにする政策に転換する必要がある。

戦争法、安保法制は、攻撃されていないのに海外に自衛隊を武力行使目的で派遣する。必ず自衛隊の若者の命が奪われ、海外の人々の恨みを買い、テロを誘発する危険を高める。戦争法を廃止するため、私を国会に送ってほしい。

憲法違反の政治を許すわけにはいかない。憲法9条、憲法にとっても戦後最大の正念場だ。私は勝つために野党に統一していただいた。絶対に負けられない。

 


 

■鶴保庸介(49)自現③

=公推

①党参院政審会長②国土交通副大臣、参院議院運営委員長、衆院議員秘書③東京大法卒④岩出市桜台

3期18年の恩返しを

初挑戦は31歳。皆さんに3期18年の恩返しをするときがきている。当選すれば参議院での当選回数の立場は上から5人、10人。「私がこの国政を引っ張っていく」。そういう思いや責任感で、これから仕事をしていく。

「和歌山は良くなった」とまでは至っていないと思うが、思い返していただきたい。企業誘致や産業政策でも「道路整備が遅れている」と多くの方に言われて道路に力を入れた。第二阪和国道は来年3月には開通する、京奈和自動車道も年末には開通するはず。阪和自動車道の周参見から串本までは建設中で、あと少しで県内が高速道路でつながる。5年後には、田辺までが完全4車線化し、道路事情が悪いという言い訳はできない。われわれは、次のことを考えていかなければならない。

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