綾野剛さん来和 主演映画舞台あいさつで

全国公開中の映画『日本で一番悪い奴ら』主演の綾野剛さん(34)が9日、和歌山市松江のジストシネマ和歌山で、メガホンを取った白石和彌監督(41)と共に舞台あいさつに登場した。全国の映画館のネット投票企画で1位に輝いたことで来和が実現。文字通り「日本で一番綾野剛の熱狂ファンが多い和歌山」への訪問に、綾野さんは「皆さまの熱量を感じ、大変感激しています」と、劇場を埋めた大勢のファンにメッセージを送った。

全国の映画館が劇場の自慢を紹介し、1位になれば綾野さんが舞台あいさつに訪れるというインターネット投票の企画で、同劇場が「日本で一番ポテトが売れる劇場」として最多得票となったことによるもの。

同作は『日本警察史上、最大の不祥事』といわれる北海道警察の稲葉事件を題材にした映画。綾野さんは、でっちあげややらせ逮捕、拳銃購入や覚醒剤密輸など、あらゆる悪事に手を染める北海道警察の刑事・諸星要一役を演じている。

綾野さんは本作で「第15回ニューヨーク・アジア映画祭」のライジング・スター賞を受賞。舞台あいさつではそのトロフィーも披露された。

同劇場で人気のポテトについて、綾野さんは「打ち合わせ中も無意識のうちに、ずっと食べていた。確かに中毒性のあるポテト」と気に入った様子。ジストシネマ和歌山の大槻尚宏店長に、サイン入りの表彰状を手渡した。

客席からの質問タイムでは「演じる中で一番難しかったところは」の他「和歌山にもう一度来てくれますか」といった質問が上がり、質問者の女性が梅干しや白浜のパンダなど、和歌山の魅力をアピール。綾野さんは「僕も監督も、こんな怖い風貌ですけど大丈夫ですか」などと答え、会場の笑いを誘っていた。

また、映画について綾野さんは「最近はコンプライアンスや自主規制が非常に厳しくなっているが、その中でも面白い作品はたくさんあり、この映画は表現を諦めずにできた映画。微力ですが、日本のエンターテインメントの底上げになれば」とメッセージを寄せた。

映画への思いを語る綾野さん

映画への思いを語る綾野さん

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