「たま駅長」10年の物語 小嶋社長が出版
貴志川線を廃線の危機から救った立役者「たま駅長」の10年間の歴史をつづった児童書『ねこの駅長たま びんぼう電車をすくったねこ』(角川つばさ文庫)が15日に全国で発売開始。紀の川市貴志川町神戸の貴志駅で同日、出版記念イベントが開かれ、たま駅長になりきって執筆した和歌山電鐵の小嶋光信社長が、出版の思いを語った。
同書の中では、捨て猫だった三毛猫「たま」が小嶋社長と出会ったこと、全国に先駆けた動物駅長への就任、和歌山電鐵社長代理就任などのエピソードから、平成27年6月にこの世を去ったときの気持ちまで、小嶋社長がたまに代わって言葉にした。
たまグッズに囲まれた執務室で、過去に書きためた原稿を基に4カ月間でまとめ上げたという小嶋社長は、「子どもたちにも読んでもらい、力を合わせれば、困難があっても乗り越えられるということを感じてほしい」と話していた。
記念イベントには約100人のファンらが駆け付け、同駅はにぎわった。
同書は160㌻。本体価格620円(税別)。全国の主要書店に並ぶ他、県内では、宮脇書店やイオンモール内の未来屋書店、貴志駅、伊太祈曽駅でも購入できる。
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