3カ国語で駅を案内 JR外国人スタッフ

和歌山市のJR和歌山駅で外国人の案内スタッフ2人が活躍している。台湾出身の石尚群(シー・シャンチュン)さん(28)と程遠(テイ・エン)さん。6月1日に着任し、英語・中国語・日本語の3カ国語を駆使して案内に努めている。

県内の駅では初の外国語専門スタッフ。石さんは台湾、最大都市の台北で育った。鉄道の仕事を通じて多くの人に関わりたいという思いから、来日前は地下鉄で運転士や駅員をしていたという。来日後は県内の語学学校で日本語を学びながら、関西空港駅で案内の仕事を
経験。同学校を卒業した6月から同駅で勤務している。

観光シーズンの本格的な到来に伴い、一日に応対する利用者の数も急増。現在は平日に約50人、休日は約100人に上るという。多くの利用者に応対する中で、特に難しく感じるのは日本人、特にお年寄りで、方言を交えた会話を理解するのに苦労している。

JR西日本和歌山支社の石尾竜也さんは「訪日外国人の増加ぶりは予測を上回っており、語学に強いスタッフの存在は大変貴重。特に列車の遅延、運休を知らせる際はとても助かっています」と話した。

石さんによると、利用者からの問い合わせが最も多い県内の観光スポットはマリーナシティ、黒潮市場だという。

2人のJR西日本との契約期間は来年3月末までとなっているが、利用者や駅員からの評判が良く、それ以降も延長される見通し。

駅の利用者を案内する石さん㊨

駅の利用者を案内する石さん㊨

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧