義援金がつないだ絆 東和中が木山中と交流

熊本地震の被災地支援として、和歌山市杭ノ瀬の市立東和中学校(東方美喜夫校長)生徒会が義援金を送った熊本県益城町立木山中学校から感謝の手紙が届き、2校の交流が始まっている。

東和中生徒会は5月上旬に募金活動を実施。集めた1万1609円を同年代の被災者に使ってもらおうと、公的機関を介さず5月下旬に木山中へ手紙と写真を添えて直接送った。

木山中から返事が届いたのは7月のこと。同校の校長から義援金のお礼を伝える手紙だった。さらに、8月下旬になって木山中の生徒会長からのお礼の手紙、生徒たちの近況が書かれた寄せ書き、被害状況や全国からの応援メッセージの写真が届いた。

東和中生徒会は、寄せ書きと手紙を展示し、全校生徒に義援金から生まれた交流を報告していく。木山中とは今後、テレビ会議システムなどを利用して、それぞれの生徒会活動を報告し、中学生が取り組める防災活動を教えてもらうことなどを考えている。

現在の東和中生徒会は今月末で任期を終えるため、交流事業は次の役員たちに引き継がれる。

生徒会長の矢野克弥君(15)は「木山中学校が少しずつ元の環境を取り戻しつつあることを知って安心した。今後も交流に向けて、次の生徒会役員と共に取り組んでいきたい」。生徒会担当の下地浩平教諭は「役員改選後も、木山中との交流を継続的に応援していきたい」と話していた。

木山中から届いた手紙を手にする東和中生徒会

木山中から届いた手紙を手にする東和中生徒会

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