得票上積みへ戦術異なる2陣営 岩出市長選

岩出市長選(10月2日投開票)に立候補している新人の尾和弘一候補(69)=無所属=と現職の中芝正幸候補(73)=同、自民・民進・公明・社民推薦=は連日、票の積み上げに全力を注いでいる。組織を持たず草の根で活動する尾和候補と組織的な活動を展開する中芝候補では、活動内容も大きく異なっている。

今回と同じ構図で2候補が対決した前回(平成24年)の市長選は、当日有権者数4万787人に対し、有効投票数は1万4006票で、投票率は35・04%にとどまった。得票数は中芝候補が9060票、尾和候補が4946票だった。

尾和候補は積極的に街頭演説を行い、市内20カ所に看板を設置して政策をアピール。政治活動用のビラをポスティングするなど、緻密な行動で浮動票の取り込みを狙う。また、出陣式の様子を動画サイト「ユー・チューブ」にアップしたり、ライブ配信サービス「ツイットキャスティング」を使って活動の様子を放送したりしている。

一方の中芝候補は、街頭に立つ回数こそ尾和候補に比べて少ないが、連日の企業訪問で支持を訴える。市内を四つの地域に区切り、日ごとに街宣車でくまなく巡回する。運動員がLINEやフェイスブックなどのSNSを使って出陣式の模様を紹介したり、選挙期間中であることをPRしたりし、有権者に投票を促している。

期日前投票者数は27日現在、710人(男318人、女392人)。24日現在の有権者数は4万3623人(男2万776人、女2万2847人)。

支援者に手を振る中芝候補㊧、街頭で政策を訴える尾和候補

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