「水彩展」と「3人展」併催 3日まで県文

 和歌山水彩画協会(谷上安良会長)の第54回「水彩展」が3日まで、和歌山市の県民文化会館で開かれている。

 さまざまな会に所属するメンバーが、水彩画を共通点に集う会。全国的な美術団体「日本水彩画会」の支部に当たる。

 今回初の試みとして、日本水彩画会会員の谷上会長と市原はるかさん、中野和夫さんによる3人展も併催。計42人が透明水彩やガッシュ、アクリル絵の具などで表現した小品から100号の大作まで、抽象・具象を問わず101点を出品している。

 野の草花が画面いっぱいに描かれた爽やかな作品や、柔らかな光とともに捉えた人物画、細密に表現した寺社や建物など、バラエティー豊か。訪れた人は「きれいなにじみが出てますね」などと感心しながら鑑賞している。

 3人展でも出品する中野さん(68)は娘や孫をモデルに描き続け「作品が成長の記録にもなっています。塗り重ねが効かない一発勝負の世界もまた魅力」と話し、出品者の一人、田口博美さん(79)は緻密な風景画を出品。「手軽に始められますが、奥が深いのが水彩画。少しでも絵に興味を持ってもらえるとうれしいです」と話している。

 午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは同館(℡073・436・1331)。

透明感ある作品が並ぶ会場

透明感ある作品が並ぶ会場

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