斎藤君、橋本さん最優秀 JRデザイン列車

JRきのくに線をアートで彩るイベント「紀の国トレイナート2016」(実行委員会主催)のデザイン列車プロジェクトの最優秀デザイン賞が決定し、和歌山市立楠見西小学校6年の斎藤悠暉君(12)と市立浜宮小学校5年の橋本青依さん(11)の2人がダブル受賞した。

21日から始まる同イベントを前に6日、デザイン列車の施工立会がJR西日本吹田総合車両所日根野支所新在家派出所(和歌山市新在家)で行われ、2人は完成したデザイン列車を見学した。

ことしの同イベントは、実施区間が延長され、御坊―新宮間で行われる。

イベント列車のデザインは「光る未来の夢」をテーマに募集し、2人は応募総数1303点の中から選ばれた。

斎藤君の作品は、虹のように鮮やかな色彩を丁寧に塗り分け、ドアの開閉で車体の模様が変わるようにモチーフを配置したデザイン。橋本さんの作品は、空飛ぶ街やさまざまな形の車が走る道路などで未来を表現したことが評価された。

2人の作品は105系2両編成の車両に融合してデザインされ、未来の街を乗り物が行き交い、乗客が街に入り込めるようなデザイン列車が出来上がった。

斎藤君は「テーマを知ったとき、最初にカラフルにしようと思った。最優秀賞に選ばれてうれしい」、橋本さんは「受賞できてうれしい。浮いている街があれば楽しいと思って描いた」と笑顔。

実行委員長の廣本直子さん(41)は「開催エリアも広がっているので、デザイン列車も含めてさまざまなアートで沿線地域の皆さんと盛り上がれる企画になれば」と話していた。

デザイン列車は13日から紀伊田辺―新宮間で運行予定。

完成したザイン列車の前で、最優秀賞の斎藤君㊧と橋本さん

完成したザイン列車の前で、最優秀賞の斎藤君㊧と橋本さん

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