家庭教育支援条例案を取り下げ 和歌山市
和歌山市議会は28日、緊急の議会運営委員会を開き、29日開会の12月定例会に上程予定だった「市家庭教育支援条例案」について、市当局からの撤回の申し入れを承認した。
同条例案の趣旨は、学校、地域住民、地域活動団体、事業者、行政など社会全体が家庭教育の自主性を尊重し、適切な役割分担を果たすことなどを促すもの。撤回は、同条例案前文に、少子化や核家族化など社会環境の変化の文言が入っておらず、「市民に伝わりにくい」などと各方面から指摘を受けて判断した。
市当局は今後、前文を修正した後、追加議案として同定例会に提出し、成立を目指す。
野嶋広子議長は「議案の撤回は、恥ずかしい話で遺憾。より充実した内容にしてもらいたい」と話している。
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