先輩CAが仕事解説 信愛中でJAL授業
日本航空グループによる次世代育成プログラム「JALそらいく」の「お仕事講座」が9日、和歌山市屋形町の和歌山信愛中学校(森田登志子校長)で開かれ、3年生約130人が航空業界の仕事について現役の客室乗務員(CA)から学んだ。
同プログラムはJALグループの社会貢献、教育活動の一環として行っており、航空の仕事を紹介する「お仕事講座」や環境について学ぶ「空のエコ教室」など5種類の講座がある。
今回は、同校卒業生で国内線を運航する㈱ジェイエアのCA、宮野真奈美さんが講師を務めた。
宮野さんはCAの仕事内容について、離陸までにパイロットや整備士とのブリーフィング(状況説明・報告)、飛行機内の点検を欠かさないこと、乗客に快適に過ごしてもらうためにさまざまなサービスを行うが、力仕事も多いため準備体操もすることなどを紹介した。
CAの訓練や制服などについても話し、どんなときでも対応できるよう、辞書ほどの厚さがあるマニュアル本を2カ月で暗記したエピソードも語った。
CAとしての経験を通じて宮野さんは、学生時代の厳しかった校則やテストにも意味があったことに気付いたという。「大きく変わると書いて『大変』。学生の間は大変を積み重ねてきた。一日一日を大切にして、学生生活を送ってもらえたら」と生徒にエールを送った。
講演後の質問タイムでは「マニュアルはどうやって覚えましたか」「CAを目指しているのでアドバイスをください」といった質問が生徒から続々と寄せられ、終始和やかな雰囲気だった。
宮野さんは「講座を通して生徒の反応を感じ、自分の仕事も客観的に見られる機会だった。貴重な体験ができたと思う」と話した。
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