未来を描く多彩な表現 市高の卒業制作展

 和歌山市立和歌山高校(山本昌之校長)デザイン表現科3年生の卒業制作展が23日まで、同市の県民文化会館県民ギャラリーで開かれている。

 ことしのテーマは「いまから ここから」。将来を考える時期にある生徒が未来への希望や不安を表現しており、40人の作品が並ぶ。

 3年生は自画像と平面画、立体作品を制作。グループでオブジェなどを使って空間を構成するインスタレーション作品も展示している。また、ACジャパンの新聞広告を参考に、生徒が社会問題について訴える意見広告も制作した。

 自画像は自身をデッサンした作品と、そこから構図を変えたり、原色で着色したりして発展させた作品が並ぶ。意見広告では、SNSの使い方や尊厳死、飢餓問題など生徒それぞれが気になったニュースについて原稿、キャッチコピー、イラストの全てを制作している。

 3年生の杉谷風香さん(18)は「課題が大変で泣いた日もあったが、一年間本当に頑張って作ったので、ぜひ見に来てもらいたい」と話していた。

 卒業制作展と同時に1・2年生が授業で取り組んだ作品や同校美術部、書道部、写真部の作品を展示する「市高展」も開催中。午前9時から午後4時半(23日は正午)まで。

 問い合わせは同校(℡073・461・3690)。

「一年の集大成を見に来て!」と生徒ら

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