わかやま新報は、和歌山市を中心とする和歌山県北部唯一の日刊新聞です。

新岩出市議16人決まる　投票率は44・26％

　任期満了に伴う岩出市議選は２９日、投開票が行われ、新市議１６人の顔ぶれが決まった。トップ当選は新人の福岡進二さん（４５）＝無所属、新田広芝＝で、１４３８票を獲得。新人１人がわずか１２票差で次点となり、再び苦杯をなめた。投票率は前回より３・７３㌽下がり、岩出町時代を含めて過去最低の４４・２６％だった。

　当選者の内訳は、現職１３、元職１、新人２。今選挙は、空席の１議席に加え、現職２人が引退を表明し、現職１３人と元職１人、新人３人が立候補。１人超の選挙戦に突入した。

　現職は、実績と強固な後援会組織を武器に、前哨戦から有利な戦いを進めた。地元の地盤を中心に支持を固め、全員が当選を果たした。政党の公認候補は公明の３人が上位を占め、共産の２人も議席を死守した。

　新人は浮動票の獲得に力を注ぎ、人脈を最大限に生かした活動で現職に対抗した。福岡さんは、団体や政党の推薦がない中、選挙３カ月前からの地道な活動と後援会の熱心な支援を受けてトップ当選。２位当選の奥田富代子さん（６２）＝公明、高塚＝も、前哨戦から地道な活動で支持を固め、党の厚い支援を受けて１４２２票の好成績を収めた。１４００票の大台を記録したのは両新人のみと、躍進が目立った。

　開票は荊本の市民総合体育館で行われ、各陣営関係者が見守った。投票率は４４・２６％で前回を下回り、有権者の関心の低さが表れる結果に。投票所別で最も投票率が高かったのは押川集会所の７６・１９％、最低は岡田集会所の２５・９０％だった。当日有権者数は４万３３２１人（男２万６１５人、女２万２７０６人）。投票者数は１万９１７５人。