ドローンの可能性に挑戦 講師の熱川さん

上空からの映像撮影などにより、さまざまな場面で活用の期待が高まっている無人飛行機「ドローン」の可能性を追求しようと、ドローンアカデミー和歌山講師を務める熱川(にえがわ)洋一さん(54)=紀の川市藤井=が挑戦している。

熱川さんは元那賀消防組合の消防職員として勤務していたが、病気による入院を契機に昨年9月末に退職。入院中に雑誌を見て知ったドローンの技術進歩に驚かされて購入することを決めた。

趣味で二十数年間、ラジコン飛行機を操縦してきた知識と経験も生かし、本格的にドローンを使って活動するため、操縦ライセンスを取得し、国の飛行許可を取るなどして、現在はドローン空撮サービスなどを展開している㈱未来図(和歌山市西高松)に所属し、操縦指導もしている。

先月31日には、自宅近くの池で、水難事故が疑われる捜索救助事案が発生し、元同僚の隊員らが捜索活動を続ける中、ドローンで上空や水面近くを撮影し、状況把握などで活動を後方支援した。その後、人ではないかと思われた不審物はゴムボートだったことが判明し、幸い、事件に至ることなく一件落着した。

熱川さんは「火災や地震、救助事案の際に上空から状況把握ができる他、最近では測量、建造物表面の異常チェックなど、ドローンの利用領域は広がっているので、社会のためにドローンの普及に努めていきたい」と話している。

自宅近くの池でドローンを操縦する熱川さん

自宅近くの池でドローンを操縦する熱川さん

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