フィリピンに保育園を 和市9RC合同で

和歌山市内9ロータリークラブ(RC)によるインターシティミーティング(IM)が11日、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で開かれ、フィリピンに保育園を建設する共同事業を巡って、同国の姉妹クラブのメンバーらを迎え、約160人が感謝と友好の心情を示し合う集いとなった。

IMは、近隣の複数のRCが合同で行う会合で、市内9RCは年に1回開催している。ことしは和歌山中RC(藤本均会長)がホストとなり、「私たちは、若い世代のために何をすべきか。選択肢として、どんなプロジェクトが考えられるか」をテーマに会合が開かれた。

第1部は、本年度の9RC合同プロジェクトの概要を紹介し、フィリピン・サンペドロ市の貧困地区に、英語教育や昼食を提供する保育園(デイケアセンター)を建設する計画が披露された。完成はことし7月末から8月ごろの予定。

和歌山中RCは平成3年から、姉妹クラブのサンペドロRC(ジュン・リー会長)と共同で、同市に保育園を建設し、大学奨学金を送るプロジェクトを続けており、これまで9施設を開設。累計8900人の卒園生を送り出している。

IM実行委員長で和歌山中RCの林正さんは「9RCの賛同・協力を得て10カ所目の保育園建設が実現できたことを感謝申し上げる」とあいさつした。

会合には、サンペドロRC会員や同市保育園職員、卒園生らも出席し、保育園建設を感謝して園での体験談を語った。

卒園生で、公認会計士として国際的に活躍しているジュビー・ルース・グティエレスさん(25)は「フィリピンでは保育園に行けないのは珍しいことではない。デイケアセンター時代の幼児教育のおかげで今日の自分がある」と感謝の言葉を述べた。

第2部では、9RC代表が今後のプロジェクトを視野に入れて活動状況を報告し、意見交換した。

藤本会長(前列右)はじめ各クラブ会長に感謝の盾を手渡すリー会長(同左)

藤本会長(前列右)はじめ各クラブ会長に感謝の盾を手渡すリー会長(同左)

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