NYの息吹鮮やか 太山さん渡米後初個展

 本紙連載中(毎週木曜日付1面)の、太地町出身で米ニューヨークを拠点に活動する書画家・田中太山さん(38)が、1年8カ月ぶりに一時帰国。21日まで、和歌山市友田町の近鉄百貨店5階画廊で作品展を開いている。

 渡米後、初の個展。額作品20点の他、ファイルにまとめた作品を含めニューヨークで制作した約70点を展示している。現地の美術学校に1年間通った田中さんは「描いていて楽しいものがたくさんあります」と笑顔で話す。

 正面に飾られた作品「にゅーよーくのかみさま」は「もしも、ニューヨークに神様がいたら…」と想像して布地に描いた大きな作品。街を走るタクシーと共に、アイロンがけをする姿などがユーモラスに描かれている。

 その他、黒と朱色で描いた「春」「愛」「咲」などのほんわかとした「笑文字」、本紙でも掲載された、ヤンキースタジアムやセントラルパークを色鮮やかに表現したスケッチ風の作品も並ぶ。

 最近は子どもの書画教室を開いたり、大人には水墨画を指導する田中さん。今後は、子ども向け絵本の出版を企画しているそう。「これまでとは文字と絵のバランスが違ったり、色が加わったり、そんな変化を感じてもらえるのでは。特にカラーの作品を楽しんでもらいたいですね」と話している。

 午前10時から午後7時(最終日は4時)まで。問い合わせは同店(℡073・433・1122)。 

 25日から27日までは、那智勝浦町で開かれる「南紀勝浦ひなめぐり」で作品を展示する。

大作の前で笑顔の田中さん

大作の前で笑顔の田中さん

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