生き生き作品ずらり 喜の国シルバー美術展

 県内の高齢者の美術作品が並ぶ「喜の国いきいき健康長寿祭シルバー美術展」が27日まで、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛1階展示ホールで開かれている。

 県社会福祉協議会が主催。高齢者の創造力を高め、生きがいを推進しようと60歳以上を対象に毎年開かれている。日本画・洋画・彫刻・工芸・書・写真の6部門で、62歳から101歳の254点を展示している。

 絵画では湯浅のまち並みや夕暮れの雑賀崎を題材にした作品など、書では「故郷」「元気で行こう」など、年齢を感じさせない力強い文字が並ぶ。工芸では手の込んだ切り絵や編み物などバラエティー豊かに展示。中には、つまようじや割り箸で作った城や三重の塔もあり、訪れた人は「だいぶ時間かけてるなぁ」「すごい根気」などと驚きの表情で見入っている。

 同協議会地域福祉部の中西恭嗣副部長(64)は「レベルが高く、毎年来場者から『力をもらった』という声をたくさんもらいます。皆さんが心を込めて仕上げた作品をぜひご覧ください」と話している。

 午前10時から午後5時(最終日は正午)まで。

 また同展示会は、9月に秋田県で開かれる「第30回全国健康福祉祭(ねんりんピック)あきた大会」の出品作品選考も兼ねており、審査の結果11作品が選ばれた。

 県代表となったのは次の皆さん(本紙エリアのみ)。

 日本画=髙橋永人(92、和歌山市)▽工芸=東内敏幸(70、同)、東方静子(80、同)▽写真=土山年弘(73、同)、山本恒友(76、紀の川市)

手の込んだ作品が並んでいる

手の込んだ作品が並んでいる

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